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犬の生理(ヒート)を理解しよう!期間や症状、正しい対処法を解説!

犬は人間と同じように、毎月の生理サイクルを持っています。
しかし、犬の生理については、多くの人がよく知らないことが多いです。
犬のヒートがどういうものなのか?血は出るのか?犬にも生理痛はあるのか?犬の生理はいつから始まるのか?犬の生理中は散歩を休むべきなのか?
今回は、犬の生理について詳しく解説します。

犬の生理(ヒート)って?血は出る?

犬 生理画像の出典

犬の生理(ヒート)とは、メスの半年〜一年の生殖サイクルのことです。

人の生理とはややメカニズムが異なり、合計30日前後の発情前期、発情期、発情休止期で構成されます。

痛みはあるの?

犬のヒートの痛みに関しては個体差が大きいです。
お腹や腰回りに軽度の不快感や痛みを感じる子もいたり、痛みを感じずに普段と変わらない振る舞いをする子もいるようです。
痛みを感じてぐったりしている時はそっと様子を見てあげましょう

血は出る?

血が出るか出ないかも個体差が大きいです。
月に一度、子宮内膜が充血したのちに剥がれ落ちて出血するヒトと違って、犬は年に1〜2回子宮内膜が充血した際に出血することがあります。
そのため、確実に出血する仕組みでは無いため、必ずしも出血がヒートの目安になるわけではありません

それぞれの期間の症状

犬 生理画像の出典

1.発情前期

犬の発情前期の主な症状は、軽度の出血(おりもの)、おりものの色の変化(明るい赤から茶色へ)、ホルモンの変化から来る体調の変化、興奮しやすくなることです
これは発情期の前段階であり、繁殖可能な兆候を示します。
この時期には、飼い主は発情前期の兆候を注意深く観察して、愛犬のヒートに気づくことが重要です。
犬の発情期には適切な管理と注意が必要であり、繁殖を望まない場合は他の犬に近づけない等のケアが必要になってきます。

2.発情期

犬の発情期は、発情前期と比べてより明確な兆候が現れます
主な症状には、膣からの出血があったり、おりものの色が鮮やかな赤色に変わります。
また、性的に興奮し、他の犬に対して積極的なアプローチを見せることがあります。
この時期には、飼い主が注意深く管理し他の犬との接点をたたなければ、妊娠のリスクがとても高まります
避妊措置を検討していない場合、極力外出は避け、やむおえずの場合、外出時にはリードで確実にコントロールし、他の犬との接触を避けることが重要です

3.発情休止期

発情休止期は発情期が終了し、出血が止まり、雄犬を許容しなくなるまでの約2ヶ月を指します
この期間、黄体からプロゲステロンが分泌され、妊娠の有無にかかわらず、乳腺の発達が起こり、わずかに乳汁が分泌されることがあります。
この状態は擬似妊娠と呼ばれます。

犬の生理(ヒート)は生後いつから?いつ終わる?

犬 生理画像の出典
犬の生理は、生後6~10ヶ月頃からスタートします。
ヒートの始まる時期は個体によって異なることがほとんどのため、6~10ヶ月と幅があります。

そこから生涯、年に1〜2回のヒートのサイクルを繰り返します。
また、犬のヒートのサイクルは寿命が尽きるまで続き、終わらないと言われています。

犬の生理サイクルを理解して、犬の健康管理にも役立てましょう!

犬のヒート時に気をつけること

犬 生理画像の出典

散歩やお出かけは控える

ヒート中の愛犬を外出させることは最も控えるべき行動です。
ヒート中の犬が他のオスの犬に近づいたり、触れ合うことは常に妊娠のリスクをまとっています。
そのため、愛犬がヒートの時には極力、散歩や外出させることは控えたほうが良いです
どうしても散歩に行きたがっていたり、ストレスが溜まっている様子でしたら、他の犬が通らないルートで散歩をしたり、室内でたくさん運動させてあげるなどの細心の注意が必要です。
また、多くの犬が集まるドッグランに連れて行くことは絶対に控えましょう

常に清潔に

ヒート時には、隠部がおりものなどで汚れてしまいがちです。
汚れがそのままだと、周りの家具なんかも汚れてしまったり、愛犬にも炎症が起きてしまったりといいことがないので、vウェットティッシュや濡らしたタオルで優しく拭いてあげましょう。
汚れがひどい場合はぬるま湯で洗ってあげるのもいい方法です。

マナーパンツも視野に入れよう

犬のヒート中、マナーパンツを使用することは周囲への配慮と衛生的な側面から重要です。
マナーパンツは、犬が家具や床を汚してしまうのを防ぎ、家の中や公共の場での清潔を保つのに役立ちます。
ヒート中の犬は周囲の雄犬を引き寄せるため、マナーパンツは妊娠を防ぐためにも有用です。

適切なサイズと吸収力のあるパッドを選んで、定期的に交換してあげましょう。
犬の快適さと衛生を考え、ヒート中はマナーパンツを活用することも考えましょう。

犬の生理対策として避妊手術という手段もある

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犬のヒート対策として、避妊手術があります。
避妊手術は、犬が排卵期にならないようにして、妊娠をさせなくし、ヒートの症状を起こさせないための最も効果的な方法ですが、犬にとっては、避妊手術は非常に危険なものです。
そのため、避妊手術を行う前に、犬を検査し、犬が手術を受けられるかどうかを確認する必要があります。
また、避妊手術では繁殖機能を失うので、倫理的な問題についても十分に考える必要があります

まとめ

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犬の生理(ヒート)は、メスの生殖サイクルで、月に1〜2回程度続きます。
血は出ないこともありますが、痛みについては個体差があり、不快感を感じる場合もあれば、普段と変わらないことも。
注意点として、散歩やお出かけを控え、清潔を保ち、マナーパンツを検討し、避妊手術も選択肢の一つとして考えましょう。

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